フィリピンという国について

ビジネス進出先として、フィリピンにはどんな特徴があるのか。基礎知識をご紹介します。

公用語

英語・フィリピノ語。ビジネスシーンでは英語が広く通用します。

ASEAN加盟国

東南アジア諸国連合の一員として、域内貿易・経済連携の枠組みに参加しています。

時差

日本より1時間遅れ(GMT+8)。オンライン会議も調整しやすい時差です。

主要都市

首都圏マニラ(NCR)、IT・BPO産業が集積するセブなど。

Comparison

日本とフィリピン、基礎データで比較する

人口・経済成長率・人口構成から、フィリピン市場の特徴を見てみます。

人口の推移(2020〜2024年)

単位:億人

フィリピン 日本
1.16億人 1.24億人 2020 2021 2022 2023 2024

出典:日本=総務省統計局「人口推計」各年10月1日現在。フィリピン=World Bank「Population, total」。基準時点・推計方法が異なる点に留意。

実質GDP成長率の推移(2020〜2024年)

単位:%

フィリピン 日本
0% 5.7% -0.2% 2020 2021 2022 2023 2024

出典:World Bank「GDP growth (annual %)」。2020年はコロナ禍で両国ともマイナス成長。

年齢・男女別人口構成(人口ピラミッド、5歳階級)

単位:総人口に占める割合(%)。2023年時点。

男性 女性

フィリピン

総人口:114,891,198人(2023年)/年齢中央値:26.3歳

0% 0% 2% 2% 4% 4% 6% 6% 8% 8% 10% 10% 100+ 95-99 90-94 85-89 0.1% 80-84 0.1% 0.3% 75-79 0.3% 0.5% 70-74 0.7% 0.9% 65-69 1.1% 1.3% 60-64 1.5% 1.7% 55-59 1.9% 2.0% 50-54 2.3% 2.3% 45-49 2.6% 2.6% 40-44 3.1% 3.1% 35-39 3.5% 3.4% 30-34 4.1% 4.0% 25-29 4.4% 4.4% 20-24 4.7% 4.6% 15-19 4.9% 4.8% 10-14 5.2% 5.1% 5-9 5.1% 4.9% 0-4 4.3% 4.1%

日本

総人口:124,370,946人(2023年)/年齢中央値:50.0歳

0% 0% 2% 2% 4% 4% 6% 6% 8% 8% 10% 10% 100+ 0.1% 95-99 0.1% 0.4% 90-94 0.5% 1.1% 85-89 1.2% 2.0% 80-84 2.1% 2.8% 75-79 2.9% 3.4% 70-74 3.4% 3.7% 65-69 2.9% 3.0% 60-64 3.0% 3.0% 55-59 3.3% 3.2% 50-54 3.9% 3.8% 45-49 3.8% 3.7% 40-44 3.1% 3.0% 35-39 2.8% 2.7% 30-34 2.5% 2.4% 25-29 2.5% 2.4% 20-24 2.5% 2.4% 15-19 2.3% 2.2% 10-14 2.2% 2.1% 5-9 2.0% 1.9% 0-4 1.7% 1.6%

出典:PopulationPyramid.net(国連World Population Prospectsに基づく、2023年推計)。日本・フィリピンとも同一出典・同一年で統一。

Momentum

フィリピン進出の勢い

日本企業の進出拠点数や、主要産業の伸びを見てみます。

1,604拠点

日本企業の進出拠点数(2024年10月時点)

2年間で+11.9%

2022年10月:1,434拠点 → 2024年10月:1,604拠点

出典:外務省「海外進出日系企業拠点数調査」

380億ドル

IT-BPM産業 輸出売上高(2024年)

前年比+7%

2023年:355億ドル → 2024年:380億ドル

出典:IBPAP・フィリピン中央銀行(BSP)「2024 Annual Report」

対フィリピン海外直接投資(純流入額・全世界計)

単位:億ドル

68億 2020 120億 2021 95億 2022 89億 2023 94億 2024
7.0億ドル

うち日本起源の株式資本純流入(2024年)

全世界計94億ドルの約7.5%

出典:フィリピン中央銀行(BSP)。全世界からの投資合計(国別内訳は別統計)。

Regions

地域で見るフィリピン

マニラ首都圏とセブの違い、周辺ASEAN諸国との比較です。

地域別 実質成長率(2024年)

単位:%。主要地域を抜粋(全18地域中)。マニラ首都圏・セブを青で強調、破線は全国平均。

0% 2% 4% 6% 8% 中部ビサヤ(セブ) 7.3% カラガ 6.9% 中部ルソン 6.5% 西ビサヤ 6.4% ダバオ 6.3% マニラ首都圏(NCR) 5.6% カラバルソン 5.4% イロコス 4.5% バンサモロ(BARMM) 2.7% 全国平均5.7%

出典:フィリピン統計局(PSA)「Regional Accounts of the Philippines 2024」(各種報道・地域開発計画局(RDC)発表を含む二次情報源経由)。セブを含む中部ビサヤが全地域中で最高の成長率。

製造業ワーカー 月額基本給

単位:米ドル/月(フィリピンを青で強調)

$243 セブ $314 マニラ $292 ハノイ $475 ジャカルタ $491 バンコク

出典:JETRO「2024年度 アジア・オセアニア進出日系企業実態調査」。フィリピンは近隣国より人件費水準が低い傾向。

英語力比較(EF EPI 2024)

単位:スコア(フィリピンを青で強調)

570(High) フィリピン 498 ベトナム 468 インドネシア 415 タイ

出典:EF Education First「EF English Proficiency Index 2024」。フィリピンはASEAN域内でも高い英語力水準(High)。

※ 掲載データは各種公的機関・調査レポートに基づく代表値です。最新の状況については各出典元をご確認ください。

なぜフィリピンが選ばれるのか

フィリピンは、英語が広く通用するビジネス環境と、日本から比較的近い地理的条件を兼ね備えた進出先として、近年注目を集めています。

  • 英語での商談・契約・現地スタッフとのコミュニケーションが行いやすい
  • ASEAN域内の経済連携により、周辺国への展開も視野に入れやすい
  • IT・BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)産業が発達しており、ITエンジニアやカスタマーサポート人材の採用がしやすい
  • 日本との時差が1時間程度と小さく、オンラインでのやり取りがしやすい

進出にあたって押さえておきたいこと

一方で、フィリピンでの事業運営には、日本とは異なる法制度・商習慣への理解が欠かせません。

  • 法人設立には、SEC(証券取引委員会)・BIR(内国歳入局)など複数機関への手続きが必要
  • 業種によっては、FDA(食品医薬品局)・DTI(貿易産業省)などの許認可が必要
  • 税務・会計実務が日本と異なり、原産地証明やVAT申告など独自の項目がある

こうした制度面の詳細は、支援内容のページで詳しくご紹介しています。

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